フォトリーディング体験談
 〜フォトリーディング活用で博士論文を完成!〜

 

田中敬幸さん(20代・経営学博士・麗澤大学非常勤講師)

 

    ~平河町ライブラリーにて塚原美樹インストラクターがインタビュー

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田中さんは2008年4月に、近田美季子インストラクターと塚原美樹インストラクターが合同で担当講師を務めたフォトリーディング講座にご参加なさいました。その後、フォトリーディングを活用して博士論文を書き上げ、2012年3月に博士の学位を授与されるに至りました。

 

田中さんがフォトリーディングを受講しようとしたきっかけは何ですか?


私の家には祖父の代からの家業があります。受講当時、実は、家業で経理を担当していた母が体調を崩し、私が家業を手伝わなくてはならなくなりました。当時は、大学院博士課程の二年目が始まったばかりで、博士論文を書くために、相当な勉強量が必要だったのですが、週に三日ほど家業を手伝わなくてはならず、とにかく時間が足りなかったんです。どうにか時間を節約するために、速読法を探していました。たまたま、ビジネス書を読んでいたところ、二人の信頼できる著者が本の中でフォトリーディングを推奨していました。信頼できるビジネス書著者が二名も推薦するということは、きっと確かなものなのだろうと思い、藁をもすがる思いで受講したのです。


なるほど、時間がない中、博士論文を書くために受講したということですね。博士論文を書く上で、実際にフォトリーディングはどのように役に立ったのでしょうか?


博士課程の論文作成においては、自分が取り組もうとしている研究テーマについて、独自性を確保するために関連論文をすべて読み、すでに取り組まれた研究(先行研究)がないか確認する必要があります。まず、この段階で、フォトリーディングが相当約に立ちました。


どのくらいの論文を読まなくてはならないのですか?


今回の博士論文を書くために目を通した論文についてですが、論文ばかりが掲載されている雑誌を定期購読していましたので、目を通した数は正確には数えられないのですが、本と論文と合わせておそらく600本は超えていると思います。また、そのうちの9割は英語の文献です。私は特別、英語が得意というわけでもなかったので、英語の文献を大量に読まなくてはならないのは、非常に大変なことで、フォトリーディングなしではできませんでした。


600本の文献を読むのに、どのようにフォトリーディングを活用なさったのか、もう少し詳しいことを教えていただけないでしょうか?


論文を読む前には、「自分の研究テーマに関連するところがあるか」という問いを持って読み始めます。以前は、各論文の数行のサマリーをまず読み、自分の研究と関連があるかないかを判断し、関連があると思ったら、そのまま、すべてを読んでいました。この読み方ですと、かなりの時間が必要です。フォトリーディングを習ってからは、サマリーを読み、関連があると思った文献について、フォトリーディング(全ページをめくる)をしてから、文献全体からトリガーワードを拾う作業をするようになりました。フォトリーディングで習った復習のステップです。これによって、かなり文献の内容を捉えることができ、本当に読む必要があるかどうか、より精緻化して判断できるようになりました。以前であれば、すべて読んでいた文献のうち、約半分はこの段階で読む必要がないことが分かりました。


なるほど、フォトリーディングによって必要な情報であるかどうかのスクリーニングができているわけですね。600本のうち、結果として何本にまで絞り込まれていったのでしょうか?

 

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全体を600本として、サマリーを読んだ段階で要らないと判断できるものがおそらく200本。これは、フォトリーディングでいう予習のステップと同じことをして絞り込んでいるということですね。残った400本について、フォトリーディング・復習のステップを行い、ここまでで要らないと判断できるものが約200本ありました。なので、実際に中身を読んだものは200本程度です。そのうちの50本については、マインドマップまで書き、しっかりと読みました。


そんなにたくさん読むんですね。しかも英語となると、本当に大変なことですね。


はい、私は実はフォトリーディングは英語の文献を読むのには非常に向いていると思っています。日本語と違って英語は単語と単語の間にスペースがありますよね。日本語は単語と単語は切れていないので、つい通して読んでしまいがちですが、英語であれば、単語ごとに切れているので、部分的に拾いやすいんです。フォトリーディングのステップで言えば、復習のステップでのトリガーワードを拾う作業や、活性化の段階でのスキタリングなどがやりやすいと思います。

また、英語の文献は母国語でないぶん、全部読むとなると非常に時間がかかります。通し読みを中心に使っていたのでは、時間は絶対に足りません。フォトリーディングでは、5つのステップを順々に踏むことで、短時間で必要な箇所を拾いだすことができます。これをせずに読もうとしたら、大変なことになっていたと思います。


フォトリーディングの読み方というのは、質問~問いを持って主体的に読む方法なのですが、田中さんの場合には、「自分の研究テーマとの関連性はどこか?」といったように明確な質問があったので、英語の文献においても効率が上がったということですね。ビジネスパーソンの中にも、英語の文献を読まなくてはならない人はたくさんいると思いますが、やはり目的意識~明確な質問があるといったことが、効率を上げるための決め手なのでしょうね。

さて、先行研究を調べるために、論文を読むのにフォトリーディングが役に立ったということは良くわかりましたが、他にもフォトリーディングが役に立ったシーンはありますか?


実は、私は自分が書いた論文をフォトリーディングしているんですよ。


自分が書いた論文をフォトリーディングするんですか?


はい。論文を仕上げて行く段階では、論理の矛盾がないか、全体の構成が適切か、などを確認しながら、最終形を作って行きます。200ページ程度書きますが、自分で書いた内容であっても時間をかけて書いていますので、すべてが最初から整理されているわけではないんです。そのため、書いたものをフォトリーディングの方法を使って再度読み、見直していくわけです。


なるほど、これは本を書く人やレポート作成が必要な人にとっても有効な方法ですね。フォトリーディングの読み方は、全体像から部分へという流れになっていますし、質問を持って読むことを重視しているので、短時間で自分の書いたものを確認、検証できるでしょうね。特に論理の一貫性を確認する上では、問いを持って読む作業が役に立つでしょうね。


はい。また、自分の論文に関し、学会発表や学内発表をすることもあるのですが、この際にも自分の論文をフォトリーディングしています。まず、フォトリーディングで自分の論文を読み、必要であればマインドマップを作成してからパワーポイントを作成するという流れです。

 

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フォトリーディングというのは、「とりあえず全部めくる」といったような、非常にアナログ的な作業があるので、さまざまな面で記憶を強化しますよね。自分で「覚えている」と自覚していなくても、脳や身体のどこかで記憶していて、必要なときにふと出てくるといったような。私も試験勉強をしていた時には、とにかくテキストのページをめくっていたのですが、これをしていたために、「このテキストのこの辺りのページの右上のほうに書いてある」のようなアナログ的な記憶の定着がありました。学会発表前に自分の論文をフォトリーディングすることによって、あらかじめ発表しようと考えていた内容以外にも、文章の中にあった言葉が自然と口から出てくるといったようなことがあるかもしれないですね。


そういうこともあるかもしれないですね。


さて、今回は、田中さんの論文作成におけるフォトリーディング活用について教えていただきましたが、普段の読書にもフォトリーディングを活用していらっしゃるんですか?


はい。論文作成をしながら、実は年間130冊程度のビジネス書を読んでいました。特に、時間がなかったので、時間管理やモチベーション維持に関する自己啓発書などを読んでいました。


論文を作成しながら、それだけの本を読んだんですか。


はい。博士論文というのは、かなり長い時間をかけて作成しますので、モチベーションを保ち続けるのは結構大変なんですよ。ですので、自分の気持ちを維持するのに自己啓発書は結構読みましたね。もちろん、フォトリーディングを使っていますよ。


そうですか。それでは最後に、これからフォトリーディングを学ぼうとしていらっしゃる方に、メッセージをもらえないでしょうか。


フォトリーディングはもともと本を読む人、勉強をする人にとって、とても役立つメソッドだと思っています。手法だけ習っても、そもそも勉強習慣、読書習慣がなくては、その手法を生かしきれないと思うんです。逆に、真剣に勉強に取り組んでいる人にとっては本当に役に立つと思います。何度も言いますが、私はフォトリーディングなしでは博士論文を書くことはできなかったと思っています。


なるほど、フォトリーディングは読書が苦手という方にとっても「本を読む抵抗感がなくなった」などの効果が上がるものなのですが、読書好き、勉強好きで大量に文書を読む人にとってもやはり役に立つということなのですね。今日は、貴重な体験談をありがとうございました。

 

 

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 フォトリーディングを活用して中小企業診断士試験に合格!(メーカー勤務:佐藤勝裕さん)

キャリアチェンジに成功しビジネス書を出版(ビジネス書著者・研修講師:坂田公太郎さん)

 


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